手用vs電動歯ブラシ「どっちがいいの!?」歯医者が解説!
CMでよく見る、電動歯ブラシ。
家電量販店や歯医者にも置いてあるのをよく目にしますね。
私も患者さんによく質問されるのが、
「電動歯ブラシって本当にいいの?」
普通の歯ブラシより高いからちょっと…と躊躇している人もいるかもしれません。
今回は、歯ブラシ選びでお悩みの方は必見!
歯科界永遠のテーマのひとつ
[電動歯ブラシvs手用歯ブラシ]どっちが良いのか?
選ぶ際の注意点も含めて、論文でどう報告されているのかをわかりやすく解説します!
今回も先にまとめと結論を伝えます。
目次
【まとめ】
・電動歯ブラシはハイエンド(上級)モデルでないと効果が弱い
・電動歯ブラシは手用より時短になる(ハイエンドモデル使用が前提)
・歯磨きが上手な人は電動・手用どっちでも同じくらい綺麗に磨ける
・歯ブラシの当て方が上手くない人は、電動を使ったから上手く磨けるようになる訳ではない
・手用歯ブラシの方がランニングコスト面は安価
【結論】
電動歯ブラシが向いてる人
・値段は高くても時短で結果を出したい方
・歯ブラシの当て方が上手い人
手用の歯ブラシが向いてる人
・コスパ良く日々の歯磨きをしたい方
以上です。それではそれぞれ解説していきます!
電動歯ブラシは当て方が大切
電動と手用歯ブラシに関する論文はいくつもありますが【電動歯ブラシが少し優れている or どちらも同じ】という結果のものが多いです。
少し曖昧な表現になりますが、
電動歯ブラシの方が圧倒的に優れているから絶対に使った方がいい!という論文はありません
逆に、手用歯ブラシの方が優れているという論文もあまりないということです。
しかしこれで「電動歯ブラシは手用歯ブラシに勝るので皆さん使って下さい!」と端的に結論つけるのは、少し誤解を生みやすいです。
実はこれら論文で良く磨けている人は「手用でも電動でも、歯ブラシの当て方が上手な人」と言うのが前提です。
電動歯ブラシも魔法の道具ではないので、ブラシがそもそも当たっていない場所は、当然ほぼ磨けません。
なので、個々の歯並びなど口内環境合ったブラシングの当て方をマスターしていないと宝の持ち腐れになってしまいます。
しかし、自分自身で歯がしっかり磨けているかどうかの判断はなかなか難しいです。
なので、歯科医院で自分に合った磨き方をマスターしてから電動歯ブラシに移行するのがオススメです😊
オススメの電動歯ブラシ
そして、論文で用いられている電動歯ブラシは残念ながらスーパーで売っているような安い電動歯ブラシではありません😂
基本的にハイエンドモデルを使用して比較しています。なので電動歯ブラシを購入する場合はハイエンドモデルをオススメします。
今回は、Panasonic、フィリップス、ブラウンの3つのメーカーを全て使用した歯科医師がオススメする。電動歯ブラシを1つ紹介します。
ズバリオススメは【Panasonicのドルツ】です!
ドルツのオススメポイントを3つ紹介します。
電動歯ブラシで唯一の横磨き振動に対応
→歯科医院で習う歯磨き方法は全て横磨きです。習った歯ブラシの当て方がドルツでも再現されやすいので、手用から電動歯ブラシへスムーズに移行可能です。更に、独自のW音波振動で浅い歯周ポケットのプラークも除去できます。
コンパクトヘッドが小さく、日本人向き
→3つの中で唯一の日本のメーカーなので、電動歯ブラシの中でも薄く・小さいヘッドが用意されており、日本人のお口のサイズに合っている。ヘッドの小回りが利くので、細かい部分にも当てやすい。
替え用ブラシのヘッドが安い
→歯磨きは一生続けるものなので、ランニングコストのチェックも忘れてはいけません。
各メーカーの替えブラシ Amazon価格(2023年1月現在)
・Panasonic ドルツ
350円/本
・フィリップス ソニケア
1200円/本
・ブラウン オーラビー
850円/本
1本当たりの値段が、倍以上違うのはランニングコストとして見逃せないポイントになります。
以上が特徴です。勿論フィリップスやブラウンにもドルツにはない優位性があるので、興味がある方は、近くの家電量販店で是非見て下さい!
最後に
手用でも電動でも、どちらを使っても綺麗に磨けるので、自分に合うかどうかで選びましょう。
歯並び以外にも歯肉の薄さや手の動かし方にも個性があります。
是非歯科検診で相談し、自分にあった歯ブラシを相談しましょう。
墨田区の篠塚歯科医院では、予防歯科に注力し患者さんのお口の健康を守るため予約は一人一時間を確保し、丁寧な診療を心掛けています。お口の中の気になる点やお悩みがあればいつでもご相談下さい。
歯学博士 篠塚嘉昭